照明についての発端は、再婚したことですね。
これで、わかる人がいたら超能力者でしょう。簡単に言えば妻の意見ということになります。
実は、妻の父親は建築士で、大学を出てからは吉村順三さんの事務所にて働き20年ほどしてから独立してその後もずーっと設計事務所を営んでいます。
そんな彼の建てた家には「蛍光灯」が一つもない!当然妻も蛍光灯の存在は知っていてもそれが家にあるというのが実感がない状態で育ったということになります。
一般的な家庭というか自分の家ではむかーしむかーしは裸電球がひとつ(これはさすがに覚えていませんが親から聞きました)。その後蛍光灯の器具が部屋の真ん中の天井からぶら下がっていました。それも最初は30ワット(以下30W)が2灯重なるようについていて、ひもを引っ張ると2つ点いて、とても明るく感じた覚えがあります。
もちろん、もう一度ひっぱると1つになって、さらに引くと豆電球、で最後が消灯となるわけですよね。 その蛍光灯がペンダントタイプと言って天井から吊り下げるタイプだというのも最近になってしっかり認識した程度です。ペンダントタイプもどんどん進化して、30W+32Wタイプを経て、32W+40Wやら3灯、4灯になったり、インバーターを積んでチラつき感がなくなるようになったり、蛍光管自体もスリムになったりといろいろな商品が出てますね。
最近ではシーリングタイプと言って天井(シーリング=天井という意味)に直接付けるタイプが主流になってますね。少し前まではペンダントタイプと同じようにひもで引っ張る操作がほとんどでしたが、この頃はリモコンが多いですね。
さて、妻がアパートの部屋にあるペンダントタイプの照明を見て、 「この照明はダサいから捨てて!」 と言ったところから話が始まったわけです。理由は今となっては上記のことで分かりはするのですが、最初に聞いたときは「何言ってんだこの女!」状態です。
蛍光灯の利点は、消費電力が少ない割に明るい。という一点に集約されるでしょうか?熱くないとかいろいろありますが、まあそんなところでしょう。
この、明るいというのがまず始まったのです。
「部屋全体をそんなに明るくしてもしょうがない、のっぺりした印象になってしまう。全体は照度を落として明るくしたいところには補助照明を付けると、陰影のある素敵な部屋になるよ。」
そして、料理の話に 「蛍光灯はお料理がまずく見える、ちゃんとしたレストランでは蛍光灯は使っていないでしょ!」
ふーむ、まあそういえばそうだなあとは思うのですが、こちらはこちらで蛍光灯でガンガン明るくという生活が基本だったのです。なかなか、一気には切り替わりません。今思えば、自分の頭などの影で、手暗がりになることはありましたね。これは1灯照明では避けがたいことでした。
ちなみに写真をよく撮るのですが、最近デジカメになって対応できるようになった機能にホワイトバランス(WB)というのがあるのです。ここでは詳しくは書きませんが、簡単に言うと光源の種類によって色温度が異なるので、それに応じて白いものが白く写るように設定するということです。
蛍光灯と白熱灯(いわゆる電球)ではほんとに色味がちがって、確かに蛍光灯下では料理がまずそうです。
白熱灯はオレンジっぽい光で、蛍光灯は青っぽい光です。色の効果はすごく大きくて、青白いものはまずく見え、赤っぽいものはおいしく見えるのです。これほんとですよ、試してみてください。
もっとも、蛍光灯にも色味の違いがあって、電球色タイプもあります。ただ、スペクトルというプリズムに通してみた場合には、白熱電球とはずいぶん違います。
言い遅れましたが、妻の実家では蛍光灯ではなく、白熱灯の器具を使っています。ペンダントタイプの白熱灯や、ダウンライトという、天井埋め込みのものなどですね。
白熱灯の良いところは、料理がおいしく見えるのほかに、その色味からくる暖かい感じ、雰囲気の良いところでしょうか。また安いというのも言えますね。ホームセンターでは2個入りで100円とかでも売ってます。蛍光灯では丸いタイプが400円ぐらいでしょうか。
もちろん、悪いところもありますね。まずは明るさに比べて消費電力が多い。車でいえば燃費が悪いとなります。その欠点を付かれて電球型蛍光灯やLED照明に変わりつつあります。また、寿命が短い、さらに熱いというのも意外と欠点といえるでしょう。
LEDについては、色味の調整も自由自在で、消費電力の少なさ、寿命の長さ、形もかなり自由になるようですし、今後の主役となるかもしれません。ただ、当初の値段よりもずいぶん安くなってきましたがまだまだ高いです。これ書いている時点で1個1,600円ぐらいが最安値でしょうね。おいそれと変える気にはならない値段ですね。千円切ったら考える人も多くなるのではないでしょうか?
と、まあいろいろあるのですね。光源とすると他にも水銀灯やら有機ELとか家庭ではあまりなじみのないものもたくさんありますが、今までにあげた3つぐらいが普通に使われるものでしょうね。たまにハロゲン球などがありますが、白熱灯の1種ですね。
さあ、しばらく光源の話をしてきましたが、さてここから本題です。なんて、長い前ふりなのでしょうか!
で、うちのアパートの照明です。 これもリフォームするたびにいろいろなことを試してきてますので、初期に手がけたものは今思えば・・・ということも当然ありますがその辺は進化の過程ということで仕方ないでしょう。
さらに、照明に限りませんが、コストについてです。
事業としてアパート経営をしている以上コストパフォーマンスは常に気にかけています。あまりに高いリフォーム費用をかけてしまえば、その分を回収する必要から、家賃も高額にならざるを得ません。そうはいっても上限というのもありますから、上げられない。なーんてなると、事業自体が成り立たなくなります。なので、いろいろ勉強したり見学したりしながら試行錯誤しています。これは終わりというものはないんだと思いますね。
プ・ルームセトゥル 205,206号室 この2部屋はシーリングファン付の白熱電灯の器具を使いました。 この器具の弱点は重いこと。なので、天井裏に潜って(表現おかしいか?)取り付け部分の補強が欠かせません。
ひもで引っ張るタイプで4灯、2灯、切りとの切り替えです。60Wが4灯で実用の照度は得られています。シーリングファンもついていることで、冷暖房の効率が良くなると思います。暖かい空気が天井にたまってしまうので、それを撹拌できるのです。
夏は、扇風機かわりにもなりますし、同じくクーラーの冷気を撹拌できます。
もともとは、例のペンダントタイプの蛍光灯が付いていました。やはり違うものです。買ってきてただ取り付けただけという話もあります。でも照明って大体そういうものでしょ?
キッチンの照明はシーリングの四角い蛍光灯でした。そう、食事がまずく見えるという蛍光灯です。 これは、コストを抑えるためにスポットライトを使いました。スポットライトと木の丸棒を組み合わせてまるで、ライティングレールを使ったような効果が得られます。
手元照明も蛍光灯器具でした。 スポットライトを壁に取り付け、スイッチは付属のものをそのまま使います。 ずいぶん雰囲気が変わったと思います。
プ・ルームセトゥル 202,203号室 前回もそうですが、たまたま空室になったがの2つ並んでいました。 この部屋からIKEA(イケアと読み、北欧デザインの家具屋さんです。ただ、東京などの大都市周辺にしかありません。長野から行くのは結構大変です。)が登場します。当時は船橋店が一番近かったので、電車で出かけたのです。IKEAの照明はハイセンスでしかも安いといいところが沢山です。でも結構罠が仕掛けられているのです。それでも分かっていて買って使っているのですけれどね。
最初の罠は、当時宅配が恐ろしく高かった。長野まで送ると赤帽をチャーターしないといけなかったような覚えが。3万円買っても送料が2万円とか。最初の時にはあの広い店内をくまなく見て回って買った品物をあまりの宅配送料に気が遠くなって半分以上返品したことを覚えております。残りは頑張って電車で手を痛くしながら運びましたよ。
この居室に取り付けた照明は、ダイクロハロゲン球というかっこいい店舗照明によくつかわれるタイプの光源が4灯、しかもガラスと金属とで構成されて非常にかっこいい。しかも割安。惚れ込んで買ったはいいけれど、その後分かったことが。
電球がIKEAでしか買えない! 仕方ないので、予備を備蓄しております。電球が切れたらご連絡いただけると、実費でお譲りします。さらに、その次に行ったときには、あっさり2千円値上がり。えーっと思ってその時はやめてさらに次回には、品切れ!
いろいろやってくれます。 キッチンの天井にいいものを見つけて取り付けました。これも同じハロゲン電球を使った一列の3灯。キッチンでしたら3灯でも十分照度は取れました。向きも変えられるしかっこいいし、安いし最高でしたが、取り付けの仕方が非常にやりずらいタイプでした。その後バージョンアップして取り付けはしやすくなったのですが、少し厚くなってかっこ悪くなりさらに値上げしていました。
この部屋には同じくIKEAの姿見(通称くねくねミラー)もつけて、その部分にも照明を付けました。これは通常のミニクリプトン球という、普通に売っている電球です。
在庫を持ったといえど、普通の電球がいいことには変わりありません。
ついでなので、2階つながりでプ・ルームセトゥルの201号室に参りましょう。
この部屋では、ちょっと変わったパターンに取り組んでみました。
コンセプトが『白黒はっきり付けたいあなたに!』
というお部屋に合わせて、照明は黒い傘のものを使いました。それもまたまたIKEAです。これ安いんですよ。おかげさまで、多灯使いが遠慮なくできます。
壁から生えているような照明にしてあり、この部屋で初めて天井からの照明を無くしました。天井には、ひっかけシーリングという長方形タイプの照明を取り付けるところがあって、もちろんそこに例のペンダントタイプの蛍光灯がぶら下がっていたわけです。
それまでは、そのひっかけシーリングに別の照明器具を付けるという枠からはみ出さずに来ていたのですが、とうとう飛び出してしまいました。
もっとも、ひっかけシーリングといえど、配線が来ていて天井に穴が開いて、配線が出てくるためにただ、これをとってしまうと、穴が・・・
穴をふさぐためと、折からの消防法による火災報知器の設置のために穴は火災報知機で塞ぎました。
さて、壁から生えているように取り付けました。このタイプは首がじゃばらで好きな方向に曲げられるのです。卓上のスタンドライトとほぼ同じものですので。
これを4連で等間隔に壁から生えるようにしたのです。傘が黒なので壁は真っ白です。
まさに、白黒のコンセプトに合わせました。
さて、これで60Wのクリプトン球が4灯使いです。合計240Wになりますね。
白熱灯でもこれだけでほぼ7畳のこの部屋は、ギンギンに明るいわけではなく、ふんいきを 残しつつ実用にも耐えるといったところでしょう。
さらに、等間隔に設置してはありますが、向きが自由に変えられるので、天井を照らして間接照明にしたり、ある1点に集中させてメリハリをつけたりということが自由にできるのも大きな利点ですね。
まだまだ続く・・・
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